アジア・オセアニア編
デカン・オデッセイ号~歴史の街と絶景の海岸線・インド屈指の観光地をめぐる旅
鉄道大国、インド。総延長6万3千キロ、1日の運行本数1万4千本。デカン・オデッセイ号は、インド西部・人口1700万人を擁する巨大都市ムンバイ(旧ボンベイ)を出発して海岸線を下り、ゴアへ向かう。そしてプーナ、エローラ、アジャンタを経由してムンバイに戻るという1週間の周遊旅行。
インドの大部分は、20世紀半ばまでイギリスに植民地支配されていた。ムンバイもイギリスがつくった港町である。しかし、ポルトガルとフランスの植民地もあり、1947年の独立以後も10年余り、両国の植民地が残るなど、他の地域とは違う歴史が存在する。ゴアはポルトガル領だった都市で、フランシスコ・ザビエルが眠る場所として知られ、カトリック教会をはじめとするポルトガル風の建造物が数多く残り、また、インドの他の地域では見られない豚肉や牛肉の料理があるなど、かなり趣きが異なった地だ。
インドの鉄道はイギリスが敷設した。開設時にはカースト制度などに関連した問題もあったが、現在は交通の動脈となっている。
ヒンドゥー教の寺院や、王が造った砦、キリスト教の大聖堂、アジャンタ石窟、そして風光明媚な海岸線などを見てまわる。